「業務のここが非効率だとわかっているが、システム化をどこに頼めばいいかわからない」「専門知識がないから、開発会社に相談しても話についていけないのでは」——Webシステム開発の発注を検討し始めた方から、よくいただく声です。
この記事では、Webシステム開発会社であるクライマーが、Webシステムの基本から、開発の流れ、費用の考え方、依頼先を選ぶときのポイントまで、はじめて発注する方に向けてわかりやすく解説します。
Webシステムとは?
Webシステムとは、ブラウザ(ChromeやSafariなど)を通じて利用するシステムのことです。インターネット経由でサーバー上のプログラムにアクセスして動くため、パソコンへのインストールが不要で、ネット環境さえあればどこからでも利用できます。
仕組みとしては、利用者側の「クライアント(ブラウザ)」と、プログラムやデータを置く「サーバー」が通信することで動作します。この構成には次のようなメリットがあります。
- インストール不要 — 利用者の端末を選ばず、PC・スマホ・タブレットから使えます
- 常に最新の状態 — 機能追加や修正はサーバー側で行うため、利用者ごとのアップデート作業が要りません
- データの一元管理 — 情報がサーバーに集約されるため、複数拠点・複数人での共有がスムーズです
Webシステムでできること
Webシステムと聞くと難しく感じるかもしれませんが、実は日常的に使っているサービスの多くがWebシステムです。
- 飲食店やサロンなどの予約サービス
- Amazonや楽天のようなECサイト(ネットショップ)
- X(旧Twitter)やInstagramなどのSNS
- ZoomやGoogle Meetのようなオンライン会議サービス
- ネットバンキング、証券取引などの金融サービス
- 勤怠管理・顧客管理・在庫管理などの業務管理システム
企業での活用例としては、紙やExcelで行っていた予約管理・会員管理・申請業務をWebシステム化することで、入力ミスや二重管理をなくし、業務時間を大きく削減できます。イベント管理・アンケート管理・会員制CMS・不動産サイト・求人ポータルなど、業種ごとの独自の業務フローに合わせたシステムをゼロから作れるのがWebシステム開発の強みです。
Webシステム開発で使われる主な言語・技術
Webシステムは、画面側(フロントエンド)とサーバー側(バックエンド)で異なる技術を組み合わせて作られます。代表的なものをご紹介します。
- PHP — Webシステム開発で最も広く使われている言語のひとつ。フレームワーク「Laravel」と組み合わせることで、高品質なシステムを効率よく開発できます
- JavaScript — ブラウザ上の動きを担う言語。近年はReactやVue.jsなどのフレームワークでリッチな操作性を実現します
- Python — データ分析やAI連携に強く、機械学習を組み込んだシステムで採用されます
- Ruby — スタートアップのWebサービスで多く採用されてきた言語です
ちなみに弊社クライマーは、PHP(Laravel)によるバックエンド開発とAWSでのインフラ構築を得意としています。AWSのセレクトティアパートナーとして、開発からクラウド環境の設計・構築までワンストップで対応しています。技術スタックの詳細はWebシステム開発サービスのご紹介をご覧ください。
Webシステム開発の流れ
「依頼してから完成まで、何がどう進むのか」を知っておくと、開発会社との打ち合わせが格段にスムーズになります。一般的な受託開発は次の7ステップで進みます。
1. ヒアリング・ご相談
現状の課題、実現したいこと、予算感、希望時期をお伺いします。この段階では要件が固まっていなくても問題ありません。「今はこういう業務をこう回している」という現状の共有だけで十分です。
2. 要件定義
ヒアリング内容をもとに、「システムに何をさせるか」を機能一覧として文書化します。開発費用と品質はこの工程でほぼ決まると言ってよいほど重要な工程です。
3. 設計
要件定義をもとに、画面設計・データベース設計・システム構成を固めます。画面イメージ(ワイヤーフレームやデザインカンプ)もこの段階で確認いただきます。
4. 開発(実装)
設計書に沿ってプログラミングを行います。進捗は定例の報告でご確認いただけます。
5. テスト
機能ごとの単体テスト、システム全体の結合テストを行い、不具合を潰し込みます。お客様側での受け入れテスト(実際の業務を想定した操作確認)もこの段階です。
6. リリース
本番環境へ公開します。公開直後は障害が起きやすいため、リリース直後の監視体制もあわせて計画します。
7. 運用・保守
公開後の障害対応、サーバー監視、機能追加を継続的に行います。システムは「作って終わり」ではなく、事業の変化に合わせて育てていくものです。
Webシステム開発の費用
開発費用は「人月単価 × 開発工数(人月)」で算出されるのが業界の標準です。人月とは「エンジニア1人が1ヶ月作業する量」のことで、弊社の場合、人月単価は95万〜120万円(職種・スキルにより変動)です。
規模感の目安としては、既存システムの小規模な改修であれば1〜2人月(95万〜240万円程度)、予約管理や会員管理などの中規模システムで6〜8人月(570万〜960万円程度)が一つの目安になります。ただし、機能の複雑さや要件定義の精度によって工数は大きく変わるため、正確な費用は機能一覧への分解と工数見積もりを経てご提示します。
費用の計算の仕組み、規模別の概算例、料金が変動する要因については、Webシステム開発の費用・料金ページで詳しく公開しています。
開発会社に依頼するときのポイント
Webシステム開発の成否は、依頼先選びで大きく変わります。次の4点を確認することをおすすめします。
1. 類似の開発実績があるか
作りたいシステムに近い開発実績があるかを確認しましょう。実績があれば、業務理解のスピードが速く、過去のノウハウに基づいた提案を受けられます。実績ページで「どんな課題を、どう解決したか」まで書かれている会社は、上流工程から考える力がある証拠です。
2. 要件定義から伴走してくれるか
「仕様書をください」から始まる会社ではなく、要件の整理から一緒に考えてくれる会社を選びましょう。発注側に専門知識がなくても、ヒアリングを通じて要件を言語化するのは開発会社の仕事です。この工程を丁寧にやる会社ほど、完成後の「思っていたものと違う」が起きません。
3. 見積もりの内訳が明確か
「一式◯◯万円」の見積もりは要注意です。機能ごとの工数と単価が開示されていれば、機能の優先順位付けによる予算調整の相談もでき、追加開発時の費用も予測できます。
4. 公開後の保守・運用まで対応できるか
システムは公開後も障害対応・サーバー監視・機能追加が必要です。開発と保守の会社が分かれると、責任の切り分けで揉めがちです。開発から保守までワンストップで対応できる会社だと、公開後も安心です。
クライマーのWebシステム開発事例
弊社の開発事例を2つご紹介します。
国立大学法人 神戸大学様|機器予約システム
これまで手書きの紙で管理されていた研究機器の予約を、オンライン予約システム化しました。誰がいつからいつまで機器を使っているかが一目でわかるようになり、学生の報告書提出もオンライン化。先生方の管理業務の負担を大きく削減しました。
学校法人中村産業学園 九州産業大学様|Webシステム開発
大学の業務に合わせたWebシステムを開発しました。
このほかの事例は開発実績ページでご覧いただけます。
まとめ
Webシステム開発は、ブラウザで動くシステムをゼロから作ることで、自社の業務フローにぴったり合った仕組みを実現できる手段です。発注の際は「実績」「要件定義への伴走」「見積もりの透明性」「保守体制」の4点で依頼先を見極めてください。
クライマーは福岡・東京を拠点に、要件定義から開発・AWSインフラ構築・公開後の保守までワンストップで対応するWebシステム開発会社です。「まだ要件が固まっていない」「概算だけ知りたい」という段階のご相談も歓迎です。