Webシステム開発とは?基本知識から仕組み、開発会社に依頼するときのポイント
「システムの改修を考えているが、なにをどこに頼んだらいいかわからない」
「専門知識がないから、相談しても理解できないんじゃないか」
「そもそもシステム開発ってなに?」
このようなお悩みのある方は少なくないのではないでしょうか?「Webシステム開発」と言っても、どのようなシステムがWebシステムになるのか、どんな開発ができるのか、依頼するときはどのような手順を踏めばいいかなどがわからず依頼に踏み切れていないことがあるかもしれません。
そこでこの記事ではそんなお悩みを、Webシステム開発を専門に行う弊社の観点から解決します。
本記事では、Webシステム開発とはなにか、Webシステムを使うメリットや仕組み、できることについて解説します。5分ほどで読めて、なんとなく依頼に踏み切れないお悩みが劇的に改善される可能性が高いので、まずはご一読を!
Webシステム開発とは?
Webシステムは、Web経由でサーバに構築されたアプリケーションやサービスを利用する形態のシステムのことです。SaaS型業務システムやマッチングサイト・ポータルサイトなどが当てはまります。SafariやGoogleChromeなどのブラウザを立ち上げて使用するシステムがWebシステムです。
Webシステム開発はこれらのWebシステムを開発することです。プログラミング言語を用いて必要な機能を実装、構築してユーザーにとって使いやすいように調整します。
Webシステムを使うメリット
パソコンにインストールして使うタイプのソフトウェアの場合は、ユーザーが開いてアップデートがあることを見て、アップデートを実行して初めてアップデートされます。一方でWebシステムの場合はサーバー側にプログラムがあるため、クライアント(ユーザー端末)の影響を受けずにメンテナンスやアップデートができます。
また、Webシステムを使うユーザーやエリアの制限をしやすく、その制限の解除も容易であるメリットがあります。そのため、関東エリアで利用を開始したWebシステムを好調に利用できたことを確認してから、利用可能地域を広げていくようなことが可能です。
WebシステムとWebアプリケーションの違い
特定の目的を果たすために作られたソフトウェアのことをWebアプリケーションといいます。代表的なWebアプリケーションとして次のようなものが挙げられます。
- Eコマースサイト(Amazon, eBay)
- SNS(Facebook, Twitter)
- ブログサービス(WordPress, Blogger)
- オンラインメール(Gmail, Yahoo! Mail)
- オンラインストレージサービス(Dropbox, Google Drive)
- オンラインチャットサービス(Slack, Zoom)
- ニュースサイト(CNN, BBC)
- 動画共有サイト(YouTube, Vimeo)
- 音楽ストリーミングサービス(Spotify, Apple Music)
- オンライン教育サイト(Coursera, Udemy)
Webシステムは上記のようなアプリケーションを動かすための仕組み全体を指します。
Webシステムの仕組み
Webシステムは以下の3つのステップで動いています。
- クライアント (ユーザーの使っているパソコンやスマートフォンなど) がサーバーにリクエストを送信する。
- サーバーは、リクエストに対応するデータを取得し、レスポンスとしてクライアントに送信する。
- クライアントは、サーバーからのレスポンスを受け取り、ブラウザ上に表示する。
例えば、Yahoo!Japanのトップページを見る場合を考えます。
- ブラウザに「https://www.yahoo.co.jp/」を打ち込むと、クライアントからYahoo!JAPANのサーバーへリクエストが送られます。
- Yahoo!JAPANのサーバーはロゴの画像や表示する文章、色合いや表示する位置の情報などを取得して、クライアントに返します。
- クライアントのブラウザにYahoo!JAPANのトップページが表示されます。
なお、サーバーは基本的に自社で管理するか、専門業者に管理を委託するかの2択です。サーバー本体は何百万円と高額であるため、購入できない企業も少なくありません。そのような場合にはクラウドサーバーを利用するケースがあります。クラウドサーバーはサービスを提供している企業が持っているサーバーの一部を間借りすることができるサービスです。
クライアントとは?
クライアントはWebシステムの一部で、ユーザーがWebシステムを利用するために使用するデバイス(コンピューターやスマートフォンなど)を指します。
コンピュータ(ハードウェア)のことを明示的に指し示す場合は「クライアントコンピュータ」「クライアントマシン」「クライアント機」などと呼ばれ、ソフトウェアのことを指す場合は「クライアントソフト」「クライアントソフトウェア」「クライアントプログラム」と呼ばれます。(引用:IT用語辞典 e-Words)
サーバーとは?
サーバーはクライアントの要求を処理するサービス側の端末のことです。大量のアクセスを処理するため、クライアントのパソコンやスマートフォンと比べてかなりハイスペックなものです。WebサイトやWebサービスの提供側のサーバーをWebサーバーといいます。WebサーバーはWebシステムの一部です。
例えば、ユーザーがAmazonのサイトにアクセスする場合、ブラウザを使ってサーバーにリクエストを送信します。サーバーは、リクエストに対応するデータを生成し、クライアントに応答します。このように、Webサーバーは、Webシステムのバックエンド(データベースなど)と通信し、必要なデータを生成して応答します。
Webシステム開発でよく使われるプログラミング言語
Webシステム開発ではブラウザで見えるサイトの表示部分の開発をするフロントエンド、サーバー側の処理をバックエンドで開発します。
ここではWebシステム開発でよく使われるフロントエンドとバックエンドのプログラミング言語を紹介します。
フロントエンド
HTML
Webブラウザで表示できる画像や動画、文字などを表現するプログラミング言語です。
CSS
HTMLで作った文字などの表現に対して、色や位置、大きさなどを調整する言語です。
JavaScript
HTMLやCSSで作成したサイトに動きをつける言語です。
例:カルーセルメニュー、動きのあるボタンなど
バックエンド
Ruby
Rubyは日本の「まつもと ゆきひろ(通称:Matz)」さんが開発したプログラミング言語で、日本で初めて国際規格である「国際電気標準会議(IEC)」で認定されています。
Java
世界に200種類ほどあるプログラミング言語の中でも昔から使われている部類にJavaは入ります。Javaはどんな端末でも動作する特徴があることから、Webシステムだけでなく、業務用の社内システムなどにも使われています。
また、Googleが開発に使う「Google三大言語(Java、C++、Python)」の一つにもなっています。
PHP
PHPはWebページを生成することを得意としたプログラミング言語です。データベースとの連携が容易であることから、Webシステムやアプリケーションの開発によく利用されます。具体的には問い合わせフォームやショッピングカート、掲示板、FacebookのようなSNSシステムもPHPで作られています。
利用シーンが広く自由度が高い反面、バグを起こしやすい言語です。弊社ではPHPの知見が深いエンジニアが多いです。既存のシステムがPHPで作られている場合にはお力になれると考えています。
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Webシステムでできること
Webシステムは以下のようなサービスを作成することができます。
- メールシステム
- SNS
- ブログサービス
- 業務系Saasサービス
- オンライン会議サ飲食店やサロンなどの予約サービス
- ービス
- ネットバンキングサービス
- ファイルストレージサービス(データ共有サービス)
- フリマサービス
- マッチングサービス
上記で説明したできることは、Webシステムの代表的な機能であり、要件に応じて機能を拡大することも可能です。インターネットで何かサービスを作りたいと考えたときは、ほとんどWebシステムで実現できると考えて問題ありません。
Webシステム開発でできること
Webシステム開発では前述のようなメールシステムやマッチングサービス、ECサイトなどを開発することができます。なお、開発するシステムに追加する機能は制限なく自由に開発できるため、自社のオリジナルのシステムが出来上がります。
例えば、ECサイトの開発であれば、商品の閲覧履歴機能やカートに入れたけど購入しなかった「カート落ち」対策、お気に入りリストなどのカスタマイズができます。
Webシステム開発を委託するときのポイント
Webシステム開発を委託しようと考えたとき、以下の6つに注意しましょう。
- 目的: 開発するWebシステムの目的や要件を明確にして依頼しましょう。
- 納期: 開発期間やスケジュールを確認することが大切です。
- アサインされる人材のスキル: 開発チームのスキルセットや経験などを確認することが大切です。
- 費用: 開発予算を提示するようにしましょう。相場より明らかに安い業者に依頼すると、希望した要件が満たされないことがあります。
- クオリティ: 開発の質を保証するためのテストをきちんとやってもらえるか確認しましょう。
- 運用保守: 開発が完了した後の運用保守についても事前に聞いておくようにしましょう。
最初の目的や実現したいことが抽象的で結論が出ていない状態ではお互いに満足のいくシステムにならないため、特に目的の部分が重要です。これらのポイントを考慮してWebシステム開発を委託することで失敗が少なくなります。
Webシステム開発をするならクライマーにお任せください
本記事ではWebシステム開発とはなにか、Webシステムを使うメリットや仕組み、できることについて解説してきました。サービスの提供側にとって、アップデートやメンテナンスがしやすく、利用範囲の制限が容易というメリットがあります。
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- ホームページやECサイトを構築したい
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もちろん、目指す形が明確になっていない場合でも、ヒアリングをして一緒に決めていけますので、お気軽にご相談ください。